自毛植毛で起こる3つのリスク
1.頭皮を切るリスク
2.傷跡のリスク
FUT法と呼ばれる頭皮を帯状に採取する場合の傷跡は線のように残る場合がありますが、トリコフィティック縫合法と呼ばれる傷口をさらに目立たなくさせる縫合法を取り扱っているクリニックもあります。
現在の植毛の術式は、FUE法(切らない手術)が主流となってきているため傷跡は目立たなくなりました。この術式では、メスを使わずにパンチを使って毛根を採取するため、残る傷跡は点々と米粒程度が採取した分残ることになります。
3.後遺症のリスク
自毛植毛は外科手術なのでどうしても後遺症がでることはあります。
後遺症一覧
術後、額やまぶたのむくみ
頭皮の腫れ、化膿
患部のいたがゆさ
頭皮の引っ張られる感じ
後遺症は重いもの~軽いものまであります。手術後に「なんか変だな?」と思ったらすぐに植毛を受けたクリニックに相談しましょう。
その他のリスク
費用が高い
自毛植毛は、保険が適用されないためお金がかかります。また、クリニックや術式、手作業か機械かで大きく金額が変わるので注意が必要です。
手術がばれるかもしれないリスク
結果的に周りの人間にばれずに植毛手術を済ませることは可能です。しかし、アドバイスをするとすれば、彼女や奥さんがいるのなら植毛することを相談したほうがいいと思っています。
植毛は怖いという昔のイメージが抜けない
このイメージは中々抜けません。切る、傷、腫れ、化膿という言葉が植毛のイメージを作っているのかもしれません。
しかし、各クリニックのホームページなどを見てみると、きれいな院内に清潔なスタッフなど一昔のイメージとはだいぶ変わってきています。
自毛植毛のリスクについてのまとめ
自毛植毛の手術には、リスクがついてまわります。
特に気を付けなければいけないのは、取り返しのつかないリスクは負ってはいけないということです。ここで紹介した「目立つ傷あと」や「後遺症」というのが負ってはいけないリスクです。
これは、実績があって評判もいいクリニックに相談することでリスクは最小限にすることができます。リスクが気になっている方、カウンセリングは無料なので相談だけでも受けてみることをおすすめします。
おまけ | 自毛植毛が危険と感じてしまう理由
植毛が手術として行われるようになったのは1930年代の事です。しかし当時の植毛は皮膚をそのまま移植するというもので、身体への負担や発毛という意味では現在とは比べ物にならないほどレベルの低いものでした。
私がまさにこのイメージのまま植毛を考えているため恐怖や危険という言葉が頭から離れませんでした。しかし、現在は技術の進歩によりこのイメージとはかけ離れたものになっています。
自毛植毛の技術の進歩
- 毛根という概念ではなく皮膚移植
- 人工の毛を結ぶ
- 自分の毛を帯状に採取して植える
- 自分の毛を毛穴で採取して植える
- 発毛に必要な最低限の範囲のみで毛穴を採取できるようになる
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おおまかに言うとこのような経過をたどっている植毛ですが、確実に安全で発毛率があがってきていることは技術の進歩と言っていいでしょう。
おまけ | 自毛植毛は古い歴史があるから危険度も下がっている?
自毛植毛の研究が始まったのは1930年代、発案者は日本人だった?
「技術的にはできる」と研究が始まったのは1930年代、日本人によるものでしたが、戦時中ということもあって研究は止まってしまいます。
しかし、1959年にアメリカ人の研究者によって、この研究は植毛ではなく脱毛の治療技術として進化させました。
植毛として世の中に現れるのは1970年を過ぎてからになります。その後安全性などの研究も進み本格的に普及したのは1990年代以降です。現在に至るまで、先人の知恵や技術が今の植毛技術を作り上げてきているので危険は確実に減っています。